岡山市南部の山裾に佇む、築35年を迎える平屋住宅の改装工事です。
ご主人のご定年を際に、小割りされていた空間から広々した生活空間、老後に安心して暮らせる空間、暖かくやわらかな空間、へ生まれ変わる事を目的に、この改装計画は始まった。和室二間続きや独立していたキッチンの壁を取り払い、建物中心に収納や家事室が設けられ、ぐるりと回遊する様にLDK、水廻り、寝室がつながれている。リビングダイニングの中央には、ご主人の長年の夢だった薪ストーブを、生活空間の中心に設け、どこからでもゆれる炎と、やらわかなぬくもりを感じながら食事をし、談笑しながらくつろげる空間である。古くからの知り合いである、お二人の寄り添う姿を見てきた私が、これから始まる第二の人生を迎えるお二人に、一番に提供してあげたかった空間であり、夫婦のぬくもりとゆれる炎の二つのぬくもりを感じた現場であった。
工事種別 | 改装工事 |
---|---|
所在地 | 岡山県岡山市内 |
主要用途 | 専用住宅 |
構造 | 木造在来工法平屋建 |
規模 | 敷地面積:342.97㎡(103.74坪) 延床面積: 99.95㎡( 30.23坪) |
竣工日 | 2011.10 |
撮影 | 野村和慎 |