倉敷市倉敷駅ビルの地下飲食街にある7.5坪の小さなカウンター居酒屋です。
奥行3.5Mの狭小テナントの為、必要寸法を図面化していくと、プランの段階でその狭さを、あらためて実感する事となる。そこで、角地という好条件を生かし、コーナーをコーナーを切り取る事の出来る、全開放式の引戸をファザードに提案した。これにより、中(店内)と外(共用廊下)との境界線がなくなり、視覚的な狭さの問題を、クリアする事ができた。固定された入口をもたないファザードは、どこからでも、一歩踏み込めば着座できる、非常に距離感の良いお店となった。店内のレイアウトについては、料理から配膳まで一人で行う店主にとって、サービス寸法と作業寸法のバランスと、位置関係は非常に重要であり、幾度のシュミレーションを重ねて現在の姿となっている。テナント面積はどこよりも小さいが、地下の飲食街の中で、ひときわ大きな存在をはなつお店である。
工事種別 | 新店内装工事 |
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所在地 | 岡山県倉敷市内 |
主要用途 | 飲食店(居酒屋) |
構造 | テナントビルB1F |
規模 | 24.86㎡(7.5坪) |
竣工日 | 2010.07 |
撮影 | 野村和慎 |